神を祭る

2011年10月11日(火) 文化と歴史

アズです。
一昨日(10月9日)は、羽根八幡宮・浮津八王子宮・吉良川御田八幡宮・室津八幡宮・佐喜浜八幡宮の神祭が室戸各地区で行われました。
各集落で特色ある神祭が行われます。
一昨日は、佐喜浜八幡宮の神祭と、吉良川御田八幡宮の神祭に行ってきました。

①佐喜浜八幡宮 神祭
佐喜浜の神祭は、正午からスタートしました。まずは境内で狂い獅子の舞が行われます。
祭囃子(まつりばやし)にあわせて、獅子が舞い踊ります。この時の獅子は、「出の獅子」と呼ばれ、境内で暴れ舞い、そして獅子は参道を舞いながら、そして観客を襲いながら境内をでて行きます。狂い獅子を追う形で、お船行列神輿が続きます。参道から浜宮へ一行は移動し、浜宮では「中の獅子」の舞が行われます。そして、中の獅子の舞が終わった後、佐喜浜にわかが2本(子供にわかと、大人にわか)が浜宮で公演されます。
まずは子供にわか。そして、大人のにわかが行われます。子供にわかは、コロコロと変わる日本の政治のあり様を風刺。土佐の生んだ偉人、坂本龍馬や女子サッカー日本代表の澤選手などもでてきました。大人にわかも日本の政治の有様を風刺する内容でしたが、室戸が今、ジオパークで脚光を浴びていることについても触れられていました。
浜宮でにわかが行われた後は、獅子が参道を舞いながら境内に戻ってきます(入獅子)。そして、獅子を追うように、お船神輿も境内へ戻ってきます。そして浜宮で行われたにわか(2本)も参道で、再び行われました。
最後の参道は、観客からヤジや激励が飛び交います。「聞こえんぞ!」「こっちへ(襲って)来いや!」「かっこえい〜」など様々。観客も、舞踊った獅子やにわかの演技者もみんな一体となり、祭りは最高潮となりました。

②吉良川御田八幡宮
同じ日、御田八幡宮でも神祭が行われました。19時30分、御田八幡宮の参道では、上町・東町・下町・西町4若衆の花台が提灯に灯りをともしています。まずは、上町の花台から。音頭に合わせて花台を若衆がかつぎ、花台を高速回転させていきます。花台が早く、きれいに回転すると観客からは拍手が起こります。上町の花台が終わると、東町、下町、西町の順に続きます。宵に灯る提灯は幻想的な雰囲気・・・
室戸ジオパークのスタッフ(3名)も実は花台を担いでいました!!下町の花台を担いでいました(しかも、花台の回転も行った様子)。この時ばかりは、男の人がうらやましいと思った瞬間でした。花台を担ぐ若衆の手からは郷土愛・家族愛があふれていたように思います。

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