コラム

室戸ジオパーク「世界認定記念」イベント報告 〜 ジオツアー コース1〜

2011年12月09日(金)

アズです。
12月4日の記念イベントで午後にスペシャルジオツアーを行いました。
私は、「天然写真家と巡る室戸ジオ魅力発見コース」で天然写真家の前田博史さんと同行で、室戸岬を巡るジオツアーを行いました。総勢21名の方に参加いただきました。
まずは、室戸岬の先端、中岡慎太郎の銅像前でバスを下車。中岡慎太郎像を横目に、その山手にある展望台へ登って行きました。この日は晴天でしたが、風が強い状態でしたので、展望台からは岬を挟んで西側の海と東側の海で波が荒さが異なっているのがわかりました。ツアーに参加された方々は、展望台から見る大海原と海風が作り出す波の強弱、そしてそそり立つタービダイト層を、思い思いにカメラに収めていました。
続いては、前田さんオススメのかなりアドベンチャーな場所。展望台から海側におりてきた所にあるタービダイト層のさらに突先(海側)の岩場まで登り降り。この岩場から、登り降りしてきた方向に振り返ると、青い空、緑色の段丘、白い室戸岬灯台、灰色のタービダイト層、そしてタービダイト層の間から生える海岸植物アゼトウナの花の黄色さ・・・このコントラストが絶妙なバランスで私たちを迎えてくれました。また、タービダイト層のそそり立つダイナミクスさもたまりません!!まさしく室戸が「海から盛り上がってできた」様子を映し出していました。普段遊歩道だけを歩いていた人でも、この情景を見ると圧倒されること間違い無しです。
感動冷めぬうちに、次に、岬に生える亜熱帯性植物や海岸植物の場所まで移動。
アコウの木は、アコウの木の下にあるタービダイト層に絡み付き、今にもタービダイトの岩場を崩してしまうほど締め付けている様子。その強靭な生き物の力に、ツアー参加者の方々も圧倒されながら撮影されておられました。前田さんからは、その生き物の力強さや自然の偉大さを撮影するポイントを教えていただきました。
アコウの偉大さを目と心とカメラに焼き付けながら、遊歩道を進んでいき、遊歩道に見える海岸植物・亜熱帯植物をツアー参加の皆さんは撮影されておられました。
・・・といつもと違う見方(魅力)に感動していると、あっという間に時間が経って、ツアー終了の時間となりました。時間は15時すぎ。実はこれから夕刻の時間が絶好の撮影ポイントだったりもしますが、ツアーは終了となりました。きっと皆さんも後ろ髪を引かれながら、室戸岬を後にされたことと思います。
いつもと違う目線、いつもと違う情景、いつもと違う自然の色合い・・・を感じることのできたツアーであったと思います。前田さんから見る(見えていた)目線をみなさんも感じ取れたんではないでしょうか?
室戸ジオパークはいろんな見方をして楽しむものだということを、改めて感じとれた楽しいツアーであったと思います。是非またやりたいな〜と思っております!!
あと、写真提供いただいたジオマスターさん、ありがとうございました。


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