加奈木のつえ

2012年04月05日(木)

アズです。
昨日、初めて行ってきました。加奈木のつえ。
「加奈木」は、室戸市の東のまち、佐喜浜町に流れる佐喜浜川の上流にある土地の名です。「つえ」とは、土佐弁で「潰れる」という意味、つまり、崩壊地や地すべり地のことを指します。
この加奈木のつえは、過去に何度も地すべりを起こしてきた場所で、その都度、佐喜浜川の中流・下流域は、地すべりにより流れてきた大量の土砂により埋められ、被害を受けてきたのです。
加奈木のつえによる地すべり災害は長年、佐喜浜川の中流・下流域の人々を苦しめてきました。里の人々の暮らしを守っていくために、大正6年から47年間大規模な治山工事が行われました。その痕跡として、何十基にもなる砂防堰堤をこの流域で見ることができます。
現在は、地すべりは生じていません。「つえ」によりもたらされた土砂が中流域の砕石として、そして牧草地として活用されています。

ちなみに、加奈木のつえから戻って来るとき、山の主たちに会いました。


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