コラム

周遊性ってなんじゃらほい

2010年09月09日(木)

観光客の周遊性について考えたいのです。よく、「周遊性の向上を」という指摘を、多く受けます。かみくだくと、「観光客が次にどこに行ったらいいかが良くわかる。」「旅行計画を立て易い。」などでしょうか。

だけども、具体的にというと難しいものです。勘違いの周遊性は、○○まで○分というやつだと最近感じています。時間は周遊の目安になるし、動機には多少なりますが、10分か5分かはそれほど重要ではないのであります。さすがに、10分と1時間だったら意味があるかもしれませんが。

では、旅行者はなぜ周遊するのかというと、「行く意味があるか」「行くだけの魅力があるか」ということです。つまり、様々なものを結びつけるストーリーと個々の施設の分り易い説明が周遊性を持たせるのではないでしょうか。

とはいっても、ストーリーだけではどうにもなりません。パンフレットはストーリーを作った人だけが作る訳ではないですし、各施設に行ってそのストーリーに応じた案内が無ければ、意味がありません。

結局、多くの「人」が互いの施設やビューポイントの良い所を理解し合って、紹介しあうことが重要です。パンフレットやチラシにもこの人同士や施設同士の繋がりが自然と反映されます。

ということで、やはり室戸の人が室戸の人を知ることが真の意味で周遊性を持たせることの第一歩だと最近は思っています。実は、次回が2回目となる「ジオパークカフェ」の目的として、この「互いを知る事」も盛り込むべきかと考えています。「イルカ+カメ+スジアオノリ」は、いったいどうつながるのか!?楽しみになってきました。

pagetop