コラム

飛行機に乗っているときに室戸ジオパークを楽しむコツ

2013年07月17日(水) ジオ旅

飛行機から室戸ジオパークを楽しむ最適な方法を見つけましたので、紹介します。

STEP1:「右側」の座席を指定。
飛行機を予約するとき、羽田〜高知でも高知〜羽田でも、「右側」の座席を指定してください。羽田〜高知の時は、室戸岬はもちろん、海岸線や内陸の地形がよく見えます。時間は夜ではなく昼間の便でないと真っ暗になっちゃいますので、そこは注意です。

STEP2:祈る!
右側を予約しても、昼間の便を予約しても、晴れないと満喫できません。とにかく晴れることを祈りましょう!ただ、一部の地形は雲の下でも見る事ができます。

STEP3:太平洋に突き出た岬

飛行機が、ちょうど室戸市の北側を通過するとこんなふうに太平洋に突き出した形の室戸を眺めることができます。この日は、台風が近づいていて波が高く、コバルトブルーに白濁した部分があります。よく、これはサンゴ礁とか水深との関係を聞かれることがあるのですが、海流や波に関わっているようです。

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さてさて、他にも楽しみ方をSTEP6まで紹介しますよ!!!

STEP4:地形と雲の関係が面白い。

羽田から高知に向かう便です。紀伊水道を通過中、遠くに室戸半島が見えます。左端が室戸岬です。晴天であっても山の高い部分や雨の多い佐喜浜は雲に覆われていることが分かります。

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STEP5:室戸を一望

室戸岬のちょうど南を通過するとき、こんなふうに室戸が一望できます。あそこに深層水の取水施設があって、あそこにあの人が住んでいて、魚はあの港にあがって、生産者さんがいて、伝統的な建造物があって、素敵な民宿があって、ホテルがあって、などと、人や食べ物を想像するのが楽しい。もちろん、地質や地形に関心のある方なら、室戸半島の東側の断崖の続く海岸線や西側の海成段丘の連続を観察するのに最適です。

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STEP6:段丘を見る

空からみて、圧倒されるのはやっぱし段丘です。室戸の海岸から立ち上がる崖の上の「真っ平らな山」は今から12万5千年前は海岸線にあって、波によって削られていた場所です。地震によって隆起して、今では山になっています。このような階段状の地形を「段丘」と呼びます。波などの海の作用で作られたので、専門家は「海成段丘」と呼びます。「キター!こんなに奇麗で分かりやすい段丘って!!!」と、こみ上げてくる喜びを押えながら、静かに眺めましょう。あまり騒ぐとCAさんに注意されますから。あと、このあたりにくると、もう着陸体制に入っていてデジタル器機が使えなくなりますので注意してくださいね。

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以上です。

こうやって、地形を見ながら室戸に来ると楽しみも倍増しますよ!ぜひ、空からみる室戸ジオパークもお忘れなくっ。

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