仕事がないき、室戸におれん。
そんなら、仕事を作ればえい。

きっかけは「はげ山になるほど原木を伐り過ぎた中国が、備長炭の輸出を禁止した」というネット記事だった。
「なんでいまさら?」「炭焼きで飯が食べられるが?」と言われながら、
黒岩辰徳は20代の半ばで室戸に帰り、土佐備長炭づくりの師匠に入門した。
室戸にはウバメガシやカシが群生し、100年前から炭が生産されている。
8割を占めていた中国産が入ってこなくなれば国産の需要が見込まれると直感。
2007年、吉良川町(きらがわちょう)で備長炭の窯元となった。
雇用が少なく「おりたいとこにおれん」ふるさと室戸の状況をなんとかしたいと、
作業をシフト制にし、直売を増やすなどして独自の仕組みを作った。
品質にこだわり、今では生産が間に合わない状態。
この10年で離職者はゼロだ。
県外からの移住者やここから独立して窯を開く人も出てきた。
七輪で煮物をする、魚を焼く。
火を見ているだけで贅沢な癒しになるから、次は一般家庭用に「炭のある暮らし」を広めたい。
「室戸に戻ったんは、人が良かったから」。
人との接し方や酒のつぎ方もみんな、近所の大人に教えられた。
地域の青年団では、「神祭」を通して世代を超えた人間関係が築かれる。
そんな人の繋がりがたまらなく好きだと言う。
剣道4段。仕事を語る目は厳しい。
この先は?「娘が3歳と5歳。将来炭焼きをやると言ってます」にこっと笑えば、パパの顔。


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