海洋深層水で、コクのある甘みに。
20種以上のみかんを作るのが夢。

約500本のポンカンの木を、収穫以外は妻とふたりで世話をする。
「難しいのは剪定。
親から習ったやり方をベースに、インターネットや本でも勉強します。どんどん新しいやり方が出てくるので」
西山台地でもナス農家ばかりの地区で、ただ1軒のミカン農家だ。
地元のJAは農協時代からナスしか扱わなかったから、昔から道の駅やスーパーに卸したり、個人販売を続けている。
今ではポンカンの最盛期に、宅配便の送り状を500枚以上は書く。
「沖縄以外は北海道から九州まで、ほぼ全国に送っています」
日本中で食べてもらえるのがうれしい。
産地のお客さんが「美味しかった。これも食べてみて」と送ってくれるぶどうや桃も楽しみだ。
「ポンカンは味見で食べすぎていて…」と苦笑い。
クリスマスの頃から、収穫・選別・販売の作業が重なり大忙し。
2月は梨の剪定も加わり、猫の手も借りたいほどだ。
なるべく有機肥料や堆肥や糠を使う。
室戸海洋深層水を薄めて木にかけると、ミネラル成分のおかげか、味にコクがでた。
「お天道様に近い台地のてっぺんで、いいと思うことは何でもやってみる。
みかんは20種くらいに品種を増やすのが夢です」


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