コラム

「豊かな」暮らし

2011年08月27日(土)

先日、室戸の山間部にある小さな集落を訪ねました。

夕方になると、家屋の離れからお風呂を焚く煙が立ち上るような、

昔ながらののんびりとした人々の暮らしが息づく集落です。

そこで、障害を持ったおばさんに出会いました。

耳が聞こえないようで、会話は手話のようでした。

しかし、私は手話ができません。

筆談を駆使してこれまでの苦労した人生を語ってくださいました。

今は、お母さんと二人で暮らしていること。

娘がいて、最近孫もできたこと。

そんな話をたくさんしてくださいました。

何より印象的だったことは、そんなおばさんを地域の人が温かく手助けしていたことです。

地域の高齢者の方々が道端で、身振り手振りを交えて世間話をしている光景が印象的でした。

障害者と共存する小さな集落の人々の姿に、都会にはない「豊かさ」を見た気がしました。

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