吉良川のものづくり名人
吉良川の御田八幡宮近くにある、「長山工房」をみなさんご存じでしょうか。
室戸の中でも「まち」と言われる浮津出身の私は、長山工房の作品は知っていましたが、初めて工房の存在を知りました。
長山行守さんが、ご自身で作られた工芸品を展示してある工房です。一部販売もしています。
中に入ると、長山さんが木から作った工芸品が、スペースいっぱいに展示されています。
えんぴつ立てや、バランストンボなどは購入できます。
バランストンボは市役所3Fにある、ジオパーク推進課にも飾ってあります。
私のお気に入りは、一本の丸太から作られたという、台です。
展示スペースでは、この上に室戸で観察できる大きな鉄岩石を置いていました。
これは実際に見てほしいです。写真と文章だけでは素晴らしさが説明できません!
長山工房には、歴史的に価値があるものも多くありました。
「これ見たことある?」と、千両箱をおもむろに見せてくれました!時代劇でしか聞いたことない千両箱。
本当にあるんですね。
千両箱の中には、1770年(明和時代)に書かれた建築関係の本(大工雛形)が保管されていました。
長山工房は定休日などがありません。
長山さんがいらっしゃる日は、尋ねると展示品についての説明をしてくださいます。
長山さんがいらっしゃらない日は、まずは「吉良川まちなみ館」に問い合わせてみてください。
事務員の方が一緒であれば、中に入ることができます。
興味がある方は、以下までお問い合わせください。
長山工房:0887-25-2450 (または090-4335-0105)
場所:室戸市吉良川町甲2198 (御田八幡宮近く)
*長山さんがいらっしゃらない場合:
吉良川まちなみ館連絡先: 090-8978-4516 まで
吉良川のまちなみを深く散策しようとすると、1日では時間が足りません。
日が落ち、夕日が沈むころ、吉良川の町を彩る白い漆喰壁は夕日色に染まっていきます。
時間帯によって、見えるまちなみの風景は変化していきます。今の季節は、まちなみの家々の軒先に巣を作ったつばめの赤ちゃんが生まれています。
室戸ジオパークをまるごと楽しむということで、人気のあるジオサイトを1日で何か所か回るのもいいですが、もし室戸ジオパークを以前訪れたことがある方は、次の機会に1つのジオサイトをじっくり歩いてみてください。
室戸市在住の方は、自分が生まれ育った町以外の町を歩いてみてください。
室戸にも多様な文化、多様な人の生活があることが分かるだろうと思います。
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