コラム

室戸ジオパークのことを考える:伊豆半島ジオパーク③

2013年03月15日(金)

ほかのジオパークに行くと、室戸のことを考えてばかりの柴田です。

よく、外を見ると自分のことが分かるという話があります。人はなかなか絶対的なものの見方ができなくて、相対的に物事を考えがちだからです。ジオパークをやっている皆さん、どんどん他のジオパークに出かけましょう。そして、自分のジオパークの弱点に気づきましょう。

僕が他のジオパークに行くとき、「ジオパーク探検隊」になった気分になります。ジオパークといっても、まだまだ訪問者のための分かり易く体験できる仕組みづくりは遅れていています。「ジオパーク探検隊」はそんなジオパークの中に、看板やパンフレットなどをどれだけ発見できるかがミッションです(苦笑)。たしかに、ジオパークは観光だけでなく教育や研究もかなり重要なのですが、ジオパークにやってきて「ジオパークつまらない」と言われてしまうとヤバい。少しずつ、ジオパークという言葉が分かる人が増えている中(私立中学校で試験問題にもなっているそうです。2013年の二次試験の社会)、このままでは良くなく、これからガンガンと仕事していかなきゃならんです。がんばるぞ〜happy02.gif

さて、今回はそんな思いを持ちながら伊豆半島ジオパークを見学してきました。

ここは、南伊豆町のジオパークビジターセンターです。元々民営の喫茶のような施設を改装して活用しているそうです。
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さてさて、中は、、、

 

パネルでの紹介がされています。スタッフの方が簡単にジオパークの紹介もしてもらえますし、パンフレットもカッコイイ地質図もジオガシだって地層をイメージしたマグカップだってゲットできます。
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続いて、伊東駅です。ここからは公共交通で移動しました。伊東は伊豆半島ジオパークの中心?のような場所のはずですが、駅でジオパーク情報は全くゲットできません。下田駅もそうでした。観光案内所でジオパークについて聞く気にもならずorz
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唯一のジオパーク情報は、この小さな旗です!!!ジオパーク探検隊としては楽しいですが、はたして訪問者はここがジオパークと分かるかな。。。DSCN1095-001

 

 

大室山にも行きましたが、ジオパークという文字を探すのは至難の業でした。バスが発車してしまう直前に見つけて撮影しました。DSCN1063-001

 

城ヶ崎海岸の駐車場の地図。散策路がしっかり書かれていて、地質学的なスポットもどこにあるかが分かります。 でも、いくつかの散策路に関する情報が少なく。ルートを選ぶ判断材料がありません。サイト別の散策路マップ&見れるものの解説が書かれたパンフレットがあれば良かったのですが、ここでは入口の土産もの売り場では手に入れられませんでした。ただ、売り場のスタッフの方が詳しくて、解説していただいたので、巡ることができました。

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散策路に入ると、道に迷うことはありません。でも、行った先の見所にはまだ看板が作成中とのことでこれからに期待!DSCN1072-001

 

 

う〜ん、情報をゲットできないと思ったら、こんなのありました。堂ヶ島です。地元のガイドさん達が手作りでつくったジオパーク情報です。現場の方の想いが伝わってきます。「ディープ&とっても素敵なWest伊豆」に行きて〜!ってホントに思いました。

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  • パンフレットには、県外から来た人のことを考えて親切に行き方とそこでできる体験情報が書かれていること。
  • それを情報を得る場所にきちんと置いておくこと。情報を得る場所のスタッフが説明できること。
  • 現地では公共交通で巡れること。さらに小さなバスや徒歩で巡ることができるガイド付きツアーを用意すること。
  • ホームページに同様の情報が載っていて、ジオツーリズムに合わせたモデルコースや魅力的な体験をチラ見せすること。
  • 一つ一つの見どころを説明するパンフレットがジオサイトの入り口に無いと、どういうストーリーで何を見て行ったらいいか分からない。
  • 看板に幾つものルートが書いてあっても、情報が少ないと選ぶ基準が無くなり困る
  • もし、サイトの入り口にパンフレットがあったとしても、サイト毎のパンフレットには、地図はもちろん、スポット毎の簡単な説明がされていたほうがいい。

などなど、当たり前の情報提供ですが、それをするのが大変なんだと、痛感。室戸もこれからパンフレットや看板の再構成が必要だなと思った次第です。

 

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