コラム

アフターファイブの農業体験

2013年05月01日(水)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA おはようございます。ゴールデンウィークのちょうど中休みですね。私は、前半の3日間は、室戸ジオパークビジターセンターにいましたが、昨年までと比べてビジターセンターで情報を得てから室戸岬に行くという方が多くいらっしゃる印象でした。また、体験(貝のアクセサリーづくり、石の標本づくり)をされていく方も普段より多いです。室戸岬はもちろん、ドルフィンセンターやお寺、そしてビジターセンターなどを巡るだけでなく磯遊びなどをして何日も室戸に滞在されている方もいらっしゃいました。後半も多くの方に楽しんでいただけるよう、がんばります!

 

さて、今日は私のアフターファイブの話をします。この季節に室戸を訪れると、海岸から立ち上がる崖に、白や黄色の袋がかけてある木が沢山あることに気がつきませんか?そう、ビワの木です。

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崖の標高10m〜50mくらいの急な傾斜にビワの木が何百本、何千本と植えられています。写真の場所は、室戸市吉良川町の黒耳(くろみ)でビワ、ヤマモモ、水晶文旦、米などを栽培されている岩貞さんのビワ畑です。すごくながめが良くて、作業してたら気持ち良さそうです。崖の上に上がるほど、土が良くて甘いビワができるとのことで、もしかして何か地質や地形と関係がありそうな気がしましたが、良くわかりませんでした。

ただ、この段丘の崖の裾の部分では、標高が高いほど土壌が厚くなる傾向があります。標高10m付近ではちょっと掘るとすぐに固い岩や礫に到達します。この話とビワの甘さに関係があるのかどうかは分かりません。

 

さて、次の写真のビワの木の周囲を見てください。ビワ畑の草は刈らずに残してありますが、これはわざとです。土の温度を上げすぎないようにするためだそうです。

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一通り、ビワ畑を見学し終わると、ビワを試食させてくださいました。すると、非常に上品な甘さ。もぎたてだからか、香りも良い!!!

と、喜んでいると、岩貞さんから「袋をかけてみるか?」とお誘い。この体験は、室戸に住んでいる特権ですから、断る理由はありません。何日かに分けて、昼間の仕事が終わってから袋かけ体験をさせていただくことになりました。

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これは、実際に袋掛けをしている様子です。なかなか真剣です。

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こんな青い実に袋をかけて、傷や虫から守ります。

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夕方の2時間×2回で、やっと2本の木に袋掛けできました。本来は摘果(てきか;多すぎる果実を落とす作業)と袋がけを同時に行うそうで、それだと2倍以上の時間がかかるとか。農家さんの苦労を知って体験して、この奇麗な夕陽を見ると、ビワの美味しさが増す気がしました。ビワは、これから1ヶ月ちょっとの間が収穫時期です。キラメッセ等で販売していいますので、ぜひ食べてみてください。ちなみに、岩貞さんのビワやヤマモモはアイスやゼリーに加工されて、夏頃から吉良川の町並みにある、「べっぴんさんの家」で食べられるそうです。お楽しみに!

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