調査するにあたっての注意点

室⼾市の海岸沿いは広く室⼾阿南海岸国定公園に指定・保護されている場所のため、研究試料の採取の際には申請が必要です。
また、室⼾市にある⽂化財についても研究試料の採取には申請が必要です。特に室⼾岬の先端部は国の⽂化財にも指定されている場所であり、⼆重の申請が必要となってくる場所です。
調査予定の対象が保護されているかを、まずご確認ください。

国定公園のエリアに関しては⾼知県環境共⽣課の地図でご確認ください。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030701/muroto.html

室⼾市の⽂化財に関しては室⼾市教育委員会へお問い合わせください。
http://www.kochinet.ed.jp/muroto-c/

 

研究試料採取の申請について

申請の⼿順を⽰す表を参考に研究計画を⽴ててください。

研究試料採取の申請についてグラフまとめ

室⼾ジオパーク推進協議会では、⽣涯学習課や観光ジオパーク推進課と協⼒して保全に努めています。
そのため、予め協議会にご相談していただくと、申請に関する採取予定の試料量やその⼿法の妥当性が⾏政側に共有され、スムーズに審議が進みやすくなります。

 

過去の研究一覧

室⼾ジオパークで過去に⾏われた研究を掲載しています。

詳細リンクボタン

 

研究助成事業

室⼾ジオパーク推進協議会は、室⼾ユネスコ世界ジオパーク(室⼾市内)に関する⾃然科学、⼈⽂科学、社会科学、教育学やツーリズムに関する研究や⾃然・⽂化遺産の保護に関わる研究など、あらゆる研究を対象とした学術調査及び研究の推進、及びその成果の地域還元のため、研究助成事業をおこなっています。

 

     2023年度の募集を3月9日から開始しました

      2023年度の学術研究助成では、昨年度から以下の点が変更されました。
      研究助成期間を「2024年3月まで」・「2025年3月まで」のいずれかで選択
      この変更によって、助成期間による研究課題の制限(例えば春に観測を行う研究、
      調査に時間を要する研究等)を緩和する措置を取りました。
 

     以下は、2023年度の募集要項の一部です。

 

    【助成対象研究】

  室戸ユネスコ世界ジオパークで実施する研究課題とする。自然科学、人文科学、

  社会科学、教育学に関する研究や、自然・文化遺産の保護に関わる研究など、

  あらゆる研究分野を助成対象とする。

 

   【助成対象者】

(1)助成対象の年齢、職業、所属は問わない。個人、団体のいずれでも応募可能。

   ただし以下の(2)、(3)をいずれも遂行できる者に限る。

(2)2024年3月に開かれる市民向けの成果発表会(サイエンスカフェ)で講演

    行い、同年3月中に実績報告書及び決算書を提出する*。

(3)2025年3月末までに研究成果を学会発表・論文のいずれかの形で公表する*。

    *選択する助成期間によって開催日や期限が異なる。詳しくは募集要項を参照のこと。

 

   【助成金額】

       研究課題1件あたり上限25万円(3件を助成予定)とする。

   助成対象経費は、助成対象者の住所または所属先所在地から室戸市内の

      調査研究地までの旅費(宿泊費も含む)、調査の遂行・研究成果の取り

      まとめに必要な消耗品・事務経費とする*。 

              *詳しくは「室戸ジオパーク研究助成金 取扱要領」を参照のこと。

 

【応募方法】

  下記の書類を推進協議会まで、郵送すること。

  ・室戸ジオパーク学術研究計画書

  ・助成金収支予算書

 

 応募締切:2023年5月9日必着 締め切りました。大変多数のご応募ありがとうございました。

   詳細につきましては、募集要項をご覧ください。

 

 

これまでに採択された研究課題

2022年度採択

  • 室戸半島の二地点における石灰藻の分布調査及び形態計測
    北沢美帆1,2・サルペル サフィエ エスラ2,3・堀部和也4 (1大阪大学 全学教育推進機構, 2大阪大学 大学院 理学研究科, 3理化学研究所, 4大阪大学 大学院 基礎工学研究科)
  • 室戸半島沖における高知県初記録種の究明
    饗場空璃 (佐喜浜「海来」所属研究者,室戸ジオパークパートナー研究者)
  • 防災景観としての室戸市すべての津波避難タワー、および高岡集落における石垣・コンクリート塀に関する事例研究-
    三橋 修 (高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 まちづくり・防災コース)

2022年度の成果報告会(サイエンスカフェ)は2023年3月18日に室戸市役所で開催しました

2021年度採択

  • 室津川上流における山地の解体過程:山麓の崩壊堆積物の年代に基づいて
    植木岳雪 (帝京科学大学 教育人間科学部)報告書
  • 急峻な山岳地形を有する室戸半島の河川における水生昆虫の流程分布
    竹中將起 (筑波大学 生命環境系)報告書
  • 高等学校「地理総合」における防災教育教材の開発と実践-高知県室戸市吉良川町の海岸段丘とその周辺地域を題材として-
    八巻 栞・村中亮夫・矢野桂司 (立命館大学 文学研究科)報告書

2021年度の成果報告会(サイエンスカフェ)は2022年6月25日に室戸市役所で開催しました

2020年度採択

  • 室戸半島における陸産貝類の起源および進化史の統合的解明
    山崎大志 (東北大学 東北アジア研究センター)報告書
  • 室戸半島に記録された古環境情報の層位変化、及び生痕化石の産状との関係性
    泉賢太郎(千葉⼤学 教育学部)報告書
  • 水生生物における比較系統地理学的研究と地史の関係究明
    ⽵中將起(基礎生物学研究所)報告書
  • 漁師さんと共同で行う、室戸沖における魚類を主とする深海生物の目録作成
    饗場空璃(栄東高校)報告書

2020年度の成果報告会(サイエンスカフェ)は2019年度分と合同で2021年6月16日にオンラインで開催しました

2019年度採択

  • 室⼾市元岩⼾地域に分布する唐浜層群から産出した⼤型海⽣哺乳類化⽯の
    分類学的研究と化⽯標本を題材にした市⺠参加型展⽰の試み
    主森亘(国⽴科学博物館)報告書
  • せき⽌め堆積物のボーリング掘削による加奈⽊のつえの発⽣時期と誘引の解明
    植⽊岳雪(千葉科学⼤学)報告書
  • 室⼾半島層群より産出する⽣痕化⽯を⽤いた深海⽣物群集の復元
    北畠京祐(茨城⼤学⼤学院)報告書

2019年度の成果報告会(サイエンスカフェ)は2020年度分と合同で2021年6月16日にオンラインで開催しました

2018年度採択

  • 室⼾半島層群の⽣痕化⽯を⽤いた地層の圧密の定量的推定
    泉賢太郎(千葉⼤学 教育学部)報告書
  • 室⼾半島、⽻根川の段丘の記載・編年および学校教育におけるボーリングコアの活⽤
    植⽊岳雪(千葉科学⼤学 危機管理学部)報告書
  • 室⼾半島における⽔⽣⽣物の系統学的位置づけと地史の関係究明
    ⽵中將起(信州⼤学⼤学院 総合⼯学系研究科)報告書
  • 室⼾半島における陸産⾙類相・固有種群の進化史解明
    ⼭崎⼤志(東北⼤学⼤学院 ⽣命科学研究科)報告書
  • 室⼾ジオパークにおける集落⽴地から探る⼈々の地震への対応
    ー特に戦国末期の「⻑曽我部地検⻑」に注目してー
    藤⽥裕嗣(神⼾⼤学⼤学院 ⼈⽂学研究科)報告書

2018年度の成果報告会(サイエンスカフェ)の様子はこちら

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