自然と仲良く、家族そろって。
日本一のナスを育てます。

岡村周は農家の長男。
「責任感もあったが、すっと継ぐのも面白くない気がして」と、
大学時代を福岡で過ごし、3 年ほど会社勤めを経験。
結婚を機に西山台地に戻ってきた。
父はスイカのスペシャリスト。
「同じことやってもつまらん」と、ナスの栽培を始めた。
近所でナスをやっている先輩にアドバイスをもらい、いまでは42アールのハウスを両親と妻の4人で仕切っている。
黒潮の海と山に囲まれた高知県では、昔から温室での野菜栽培が盛んだ。
晴れれば、夏は5 時から昼までと3 時から7 時まで。
冬は8時から暗くなる5時まで。季節に応じて作業時間が変わる。
手間をかけて良い土を作り水をまき、日光で蒸し込んで殺菌。
害虫を食べてくれる天敵昆虫を活用するなどして、できるだけ自然に近い農法で健全なナスを育てている。
「見た目はごついけど、やさしい」と笑う同い年の妻とは、ほぼ24時間365日いっしょである。
うまくいくもの? と聞けば、
「人間ができちょったら喧嘩することもないわ」と夫はテレ、
「仕事場でも家でも話が尽きない」と妻はさらりと。
はい、ごちそうさま。
ここ室戸は台風や竜巻で大変なこともあるが、
子どものことを気にかけて声をかけてくれたり気さくな人が多く、自然は豊かと誇る。
もちろん自身も、ナスが大好き。
今夜も、仕事のあとのビール片手に、うちのナスで作る妻特製の「ナスのたたき」に舌つづみ。


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