中川内では地域のみんなが大きな家族。

国道55号の羽根橋東詰から市道北生線を山側に5kmほど上った山間部。豊かな自然に囲まれたところに、中川内(なかがわうち)小中学校がある。
児童生徒数は年々減少し、現在は13名。
「学校がなくなれば、地域もなくなってしまう」。
そんな危機感を抱いた保護者と保護者OBが、地域おこし協力隊メンバーとも連携して立ち上げたのが「来多郎会(きたろうかい)」だ。
まずは、山村留学や移住促進を目指して、人を集めるためのイベントの企画運営を始めた。
ここには、純で恥ずかしがりの子どもが多い。小1から中3まで全員が兄弟のよう。学校が終わっても一緒に遊んでいる。
メインイベントの運動会は、地域ぐるみで盛り上げる。
県外に出た卒業生も帰ってきて参加する、まるで祭りのようだ。
子どもが小学校に入ると、親はみんなPTA役員になる。
PTA行事のあとは一杯飲む。一体感が素晴らしい。
活動を一歩進めて、この春、学校の敷地内に「移住体験住宅」を造り募集を開始する。
教員住宅を改修して、内装はメンバーのDIYだ。
「自然あふれるこのロケーションを気に入ってくれる人はいる。
今まではすぐに住める家がなかったので、ここからが本番です」

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