趣味も遊びも、面白いと始めたことは、すべて仕事につながっている。

「お土産の少ない室戸に名物を! !」と作ったのが、“夫婦どら”。
第25番札所・津照寺(しんしょうじ)参道前「夫婦善哉」の看板商品だ。
2年前に東京からUターンした谷口洋介は、元銀行マン。
高校・大学時代に体育会系野球部で磨いたパワーと集中力で、
実家の経営を立て直すために猛勉強。着実に成果を上げている。
「野球も経営も、合理的な動きをすればパフォーマンスがよくなる」が信条。
「自滅しないため」のアイデアを、あれこれ考え出すのが楽しい。
食堂としてお遍路さんに美味しいものを提供することに加え、
新たに、地元のファンを増やす計画を進めている。
たとえば、お年寄りが不便だ・必要だと思うところにソリューションの種があると睨んだ。
「すっかり頼ってます」と微笑む母に、
「みんなが美味しいもんを作ってくれるからできる」と答える息子。
ふたりを中心に、姉たちも加わって、「家族善哉」な店である。
多趣味な息子の落語の高座名がまた洒落ているので、ぜひ、ご来店時にお尋ねください。

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