ブラタモリ的?室戸ユネスコ世界ジオパークコース
※こちらのページはコースの提案です。実際のガイドは行っていません。
「海のプレートが動いていることの証拠を陸上でさまざま観察できるのが世界的にスゴイ」 それが室戸ユネスコ世界ジオパーク。 このコースでは、プレートが動いていることをじんわり感じられる場所などを集めてみました。室戸の大地の特徴が景観から伝わってくると思います。
室戸世界ジオパークセンター ~プレートが動いていることをイメージしよう!
室戸世界ジオパークを最大限に楽しむには事前の情報収集が欠かせない!
「室戸世界ジオパークセンター」には、室戸世界ジオパークに関するパネル、岩石、南海トラフで掘られた海洋コアなどを展示しています。室戸の大地がどうやってできたのか、そのヒントを探してみよう!
展示の他にも、地図やパンフレット、各種イベントチラシを配布中。必要な資料を手に入れよう!
室戸世界ジオパークセンター
OPEN:9:00−17:00
年中無休
TEL:0887-22-5161
移動時間/ 車で15分
新村遊歩道 ~海底にあったシマシマ岩がプレートが動くことで押し出された!
新村遊歩道では、室戸の大地がプレートの動きにのって海底からやってきたことを体感できます。
室戸の海岸でよく見かけるシマシマの岩。特にこの新村海岸ではダイナミックに広がります。
このシマシマの岩は、砂と泥が交互のたまってできたものです。
なぜ砂と泥が交互にたまるか?
それは海底でたまったからです。
大雨や海底地すべりなどで、砂と泥が混じったものが海底にたまるとき、
砂は重いから先に沈みます。泥は軽いからちんたらちんたゆっくりと沈んできます。
結果的に、砂と泥って、きれいに分離して海底にたまるんです。
ペットボトルで実験するとわかりやすいですよ~。
※ペットボトルの中には水と黒い砂と白い泥が入っています。
ペットボトルを振ってから、静かに置いておくと、あら不思議!
砂と泥がきれいに分離してたまります。
海底でたまった砂と泥のシマシマ。
なんとプレートの動きにのって、数百万年、数千万年という時間をかけてはるか南の海の海底から押し出されてきたのです!
新村遊歩道では、シマシマ岩のほかに、海底で地震が起きた証拠(液状化の跡)や海底を生き物が歩いた足跡の化石(生痕化石)、波の化石(漣痕化石)、海底で地滑りが起きた証拠などが見られます。
移動時間/ 車で15分
津呂港 ~隆起とたたかってきた人々の歴史
プレートに押されることで1000年で約2mづつ隆起している室戸。
特に地震の時に大きく隆起します。
1946(昭和21)年の昭和南海地震の際には、室戸岬で1.2m隆起しています。
地面が隆起すると港はどうなると思いますか?
そう、水深が浅くなるので船が入れなくなるんです。
で、どうするか。
掘りなおしているんです。
港の底にトロッコの線路が敷かれているのがわかりますか?
隆起とたたかってきた室戸の人たちの歴史がここにあります。
移動時間/ 5分
御厨人窟(みくろど) ~空海さんと同じ風景は見られない?!
室戸岬の先端に位置する御厨人窟(みくろど)。
空海さんが修行したと言われている場所の一つです。
ここから外を見てください。
現在は駐車場があって、国道があって、下のほうに海が見えます。
しかし、空海さんが修行したのは約1200年も前のこと。
実は空海さんが修行した時代には、海面が目の前に来ていたのです。
当時、この洞窟から外を見たとき、空と海しか見えなかったので、
「空海」と名前がついたという説があります。
この約1200年の間に、室戸の大地は隆起し続けています。
空海さんと同じ風景を私たちは見ることができないのです。
プレートが動いているって本当に壮大なできごとなのです。
移動時間/ 車で5分
高岡集落の景観 ~家屋が見えないほどの高い塀
台風の影響を受けやすい室戸。
海洋深層水の健康増進施設「シレストむろと」がある高岡集落は、台風常襲地ならではの集落景観が見られます。
国道沿いに立地している高岡集落。
家屋が見えないくらいの高い塀を築いています。
生垣→石垣→コンクリートと時代によって変遷してきたそうです。
家屋の損害を防ぐために、昔から地域の人たちは工夫してきたことがわかります。
もうひとつ、強風の工夫。
屋根瓦に網がかぶせてあります。
そう、強風で瓦が飛ばないように覆っているのです。
なかには、高岡集落の主産業である大敷網(定置網)の古くなった網を再利用して使用しているお宅も。
台風常襲地ならではの生きる工夫です。
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