元気な木を育てて、
元気なトマトを作っています。

トマト嫌いの子どものおかあさんが、「うちの子、野村さんとこのトマトやったら食べるき~」。
年配の方からは「皮も気にならんし味がえい(良い)」と評判だ。
桃太郎ピースという品種の種を自家苗床で育て、土の代わりにロックウールという岩石から作られた繊維を固めたものを使う。
さらに海洋深層水のにがりを肥料に混ぜて栽培。
こうすることでトマトの木が豊富なミネラル成分を吸収し、元気いっぱいの『ミネラルトマト』を実らせる。
普通のトマトと比べてずっしり重く、ちょっと酸っぱいけどしっかり味のあるこのトマトは、高知市の日曜市でも大人気だ。
『ミネラルトマト』は、14棟のビニールハウスで栽培。
1年中なるべく切らさないようにと、ロックウールポットでの栽培を始めた。
1本の木に実を3 ~ 4 個にして贅沢に育てるので、大きさも粒ぞろい。
選果も収穫も、20名ほどのスタッフがひとつひとつ手作業で行い、販売も手がける。
たくさんの手をかけて市場に送り出すのだ。
トマトの村は、日照時間が長く雨量も多い春野地区で家族経営から始まった。
「その頃の夢は専業主婦でした」と笑う野村妙子。
いまでは、「生でもおいしい『ミネラルトマト』を、ぜひ都会のシェフの方々の手で、
和洋中いろいろに変身させてほしい」と、手塩にかけて育てた赤い愛娘たちを、県外にも嫁に出すのが夢である。


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