唐谷の滝:高知県室戸市にある隠れた名瀑
2023年11月13日(月)
唐谷の滝
「唐谷の滝」は、高知県室戸市佐喜浜町の唐ノ谷川上流部にある滝です。
雄滝と雌滝があり、その2つを総称して唐谷の滝と呼びます。
高知県東部の隠れた名瀑でもあり、室戸ジオパークサイトの「ジオサイト」に分類されています。
地元の人達からは「滝さん」の愛称で知られています。
雄滝と雌滝

唐谷の滝-雌滝-

唐谷の滝-雄滝-
唐谷の滝は雄滝と雌滝があります。
入口となる橋から約50mのところに雌滝があり、そこから200m先に雄滝が流れています。
雌滝は断崖を伝うように落ち、水量も少ないです。
雄滝は落差20mの直下型で、落水による音と風圧で迫力を感じられます。
唐谷の滝に伝わる民話「おんばさま」
唐谷の滝に関する民話に「おんばさま」というお話があります。
内容は以下を参照ください。
今は昔、佐喜浜の西の町にそれは綺麗な小町娘がおりました。
そんな娘のもとに、ある晩、見目麗しい若い男が訪れます。
娘は一晩語り合うほど胸をときめかせるのでした。
そうして次の夜、そのまた次の夜と……男は娘のもとに忍んでやってきます。
娘は嬉しく思うものの、見ず知らずの男の素性が気になり始めます。さらに男の着物が毎回しっとりと濡れていることも、娘を不審に思わせました。
そうこうしている内に月日は流れ、娘は子を宿したようでした。
娘の母親は心配し、「今度男が来た時にこの針を着物に縫い付けなさい」と細く長い糸が付いた針を渡します。
次の晩。やってきた男の着物に、言いつけどおり娘は針を縫い付けました。
男が帰る際、母親は針についた糸を頼りに男の後を追います。
すると、唐谷の滝にまで行きつき、滝壺へと糸は消えていました。
母親が滝壺を覗くと、そこには大蛇がとぐろを巻いていたそうです。
正体を知られてしまったからか、以降、娘の前に男が現れることはありませんでした。
唐谷の滝までのアクセス
- 県道佐喜浜吉良川線を「唐ノ谷川」方面へ進み「唐ノ谷川」前を左折
- そのまま山に向かうように道なりに進む
- 「唐ノ谷川」にかかる「雌滝橋」を降り川を上っていく
- 50mほど歩くと「雌滝」
- そこから更に上っていくと拝殿と祠があり、そのすぐそばに「雄滝」が流れる(雌滝から200mほど)
橋からの所要時間は、往復しても1時間かからない程度です。
用意していくと良いもの
道のりはそれほど険しくありませんが、沢登りする形となります。
そのため、沢登りに適した服装と装備、川に入っても良いような靴を用意しておくと良いでしょう。
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