コラム

室戸ジオパークマスター講座①

2011年01月18日(火)

ついに、地球科学と説明能力を両方学べる「室戸ジオパークマスター講座」が開講しました。大勢の参加者に恵まれ、定員は一杯一杯です(昼40名、夜42名、市外からの参加者6名含む)。締め切り日より前に定員に達しました。講座は毎週月曜日に実施され、全11回(基礎講座のみだと7講座)あります。昼と夜の2回行われるので、受講者はどちらか都合の良い時間帯に受けることができます。

初日のトピックスは「海と陸の違い」「フィードバックって何?」でした。

海ってどういうとこ?陸は?その境目はどこ?海底は?川や湖は陸????多くの人にとって、普段見る事のない海面の下や地中、そして自分の系から出て行った先のものってイメージできません。どうしても地球科学の難しいとこは、見えないものや人間の時間感覚では捉えられないものを理解する必要があることです。初日の講座で既に「海と陸の境界は海岸線でしょ」ではなく「干満があるよ」「気候変動によってかわるよ」「陸と同じ岩石が海底まで続いている」のような発想が出てきたことに感動しました。やっぱり、室戸スゴイ!!!

このあと、プレートテクトニクス(板構造っていうとイメージわく〜)からの視点で地球観を少し紹介して、日本や室戸が「変動帯」であることを説明しました。「そうか海洋プレートから大陸プレートが生まれるんだ。海には母という漢字が入っているしね。」という話が受講者から出てくるほど盛りあがりました。最後に室戸ジオパークのメッセージは海と陸が出会う場所での「自然や災害との共生」ですと伝えました。

説明能力の基礎では、二人組のペアになって講座で勉強した事を説明し合う練習をしました。なんとたった1分で一つのトピックを説明するというルール。しかも、聞き手は話し手に効果的なアドバイスをします。このアドバイスがフィードバック。

受講者からは、ジオパークへの関心が高まってきていることがビリビリ伝わってきて、やりがいを感じています。ジオパークマスター講座を通じて、多くの人がつながって楽しいジオパークへの原動力にしていければと思います。僕は専門家として科学的なことを伝えていければと思います。これからもよろしくお願いします。

さて、次回は「岩の生年月日」「言葉だけじゃない①」です。ついに、専門用語が出てきそう。がんばって行きましょうっっっ!

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