ベトナムが教えてくれたこと
2011年07月28日(木)
お久しぶりです。現地審査が終わった後、職場の机の上にカメラを置いたままベトナムに行ってきた、Aです。またまた遅れた報告になりますが、ベトナムで、アジア・太平洋地域のジオパークのシンポジウムに参加して、その後ドン・ヴァン・カルスト・ジオパークにフィールドトリップに行ってきました。(カメラは現地で買いました。)
シンポジウムでは、海外ジオパークの顔なじみに会えて、元気をいっぱいもらってきました。内容については他の人がアップするかもしれないので、Aはフィールドトリップのことをちょっと書いておきます。
いやぁ忘れられない旅でした。ツアー参加者は、ミニバン14台にパトカーの先導がつくという、大キャラバン隊で移動。地元の山岳民族の人たちは、水牛を追いながら、何事が起ったのかと見てました。車の外の景色は雄大で、圧倒されました。地元の人たちの暮らしの様子も、驚くほどの高地まで一面に植えられたトウモロコシが語っているようでした。ただ残念なのは、何の説明もなくただ見続けるしかなかったことです。
後から思うに、私はたぶん、風景が雄大であればあるほど、「手掛かり」がほしかったのかもしれません。自分が今いる場所はどのくらいの高さなんだろう。今目の前にある景色は、どうやってこんな形になったんだろう。どういう大きな動きの物語の、どの部分に今自分は立ち会っているんだろう。そういうことが全然わからないと、自分の中で「ふ~んそうなんだ~」が積み重なって、「あっ、そうなのか~!面白い~!」に達するうれしさは、いったいどこで感じたらいいんだろう…。
そういうもろもろの思いの行き場がないまま、旅は終わってしまいました。
帰ってきて数日のうちに、実感しました。
私のふるさとでは、大地の遺産はチョットコンパクトだけど、とても身近にあって、じかに触れることができる。一緒にそれに触れながら、思ったこと・感じたことを口にすれば、受け止めてくれる人たちがいる。歩き始めた時と歩き終わる時では、見ている風景の意味が違って見える、そんな旅をさせてあげたいと、心をくだいてくれる人たちがいる…
そういう室戸のために今まで仕事をさせてもらえたことは、本当に光栄でした。
本当にありがとうございました。
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