歌い継ぐ

2011年08月28日(日)


アズです。
先日、室戸市の東方にある佐喜浜小学校に訪問してきました。
目的は、体育館に掲げてある「校歌」を見ること。
佐喜浜小学校の校歌は、とてもジオパークとの関わりがある内容になっているのです・・・

佐喜浜川上流には、岩佐の清水という湧き水があります。ここは,佐喜浜川の源流です。
また、佐喜浜川の上流には「加奈木のつえ」という日本でも大きな地すべり崩壊地があります(「つえ」という言葉は高知で「潰れる」という意味です)。昔から地すべりや土砂崩れなどの災害にあってきた地域です。
しかし、この「加奈木のつえ」などの地すべりは、佐喜浜川の下流域へ大量の土砂を運び、現在はその一部が恵みとなっています(採石場や牧草地等に利用)。
佐喜浜のまちは、この土砂の上にあるのです。
自然と共生してきた佐喜浜のまちを、この校歌は見事にあらわしていると思いませんか?
しかも、その歌を佐喜浜の小学生が歌っている・・・。
佐喜浜の歴史を「語り継ぐ」ならぬ、「歌い継ぐ」ですね。

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