自家製の地海苔

2013年01月31日(木) 文化と歴史

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とある室戸のおんちゃん?に招待されてお泊りしてきたときのこと。
もらったものだけど…と言いながら、
地海苔(板状に乾燥したもの)を食べさせてくれました。

今年卒業した不登校のお孫さんの面倒を見てくれておありがとうと、
近所のおばあさんがくれたもののようでした。

聞くところによると、地海苔を作るのは相当大変みたいです。
寒さに耐えながら、岩に生えた海苔を採り、細かなゴミを丁寧に取り除き、板状に乾燥させてやっと完成。

自家製の地海苔をいただくということは、
「あなたのために感謝の気持ちを込めて過酷な作業をした時間を送る」
ということなんでしょうね。

その作業の大変さを室戸の人は知っているから成立する、
感謝のこもった贈り物なのでしょうね。

都会では、高価な贈り物で感謝の気持ちを表してしまいそうですが、
室戸では、過酷な作業をした時間で感謝の気持ちを伝える。

私たちは、これから自然とどう共存して生きていくべきかを考えるうえで、

とても参考になる事例だと思います。

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