スジアオノリ君
市役所3階にあるジオパーク推進課には、小瓶に入ったスジアオノリ君がいます。
このスジアオノリ君は、高岡漁港にて深層水を使って培養されています。食用として室戸市内のスーパーや、おみやげ売り場なんかで入手できます。
とってもおいしいです。
スジアオノリ君が推進課にやってきてから、約3か月目に入りましたが、1カ月に一回小瓶の水(深層水)を交換しに行く必要があります。
水が古くなると、スジアオノリの元気がなくなってしまうからです。
今回は、なぜかスジアオノリ君が入った小瓶の中に、茶色いものが繁殖してきてしまったので、焦りながら高岡漁港へ行きました。
高岡漁港には、深層水によるスジアオノリ培養を研究している菅原さんがいます。
スジアオノリのことなら、なんでも答えてくれます。
菅原さんによると、あの茶色いものは「藻」だそうです。アオノリ自体は元気だと言われ安心しました。
このスジアオノリは海洋深層水で培養されていますが、深層水は日光が届かない深さを流れています。
高岡漁港には、蛇口をひねると深層水が出てくる水道があります。
スジアオノリを培養するためには、この深層水を105度の温度で5分間滅菌消毒する必要があります。
どうしても、植物プランクトンや動物の死骸などが微量に含まれてしまうからです。
今回の茶色い藻も、冷たい場所からやってきた深層水が、日光や何かに刺激を受けて繁殖したのだろうと、菅原さんはおっしゃってました。
スジアオノリを避難させて、古くなった深層水を捨て、新しい滅菌消毒済みの深層水を小瓶にいれてもらいました。
元気100倍になったスジアオノリ君は、今は推進課のカウンターの上にあります。
ときどき小瓶を振ってあげて、刺激を与えながら大事に育てます。
推進課においでの際は、ぜひ見て帰ってください。
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