岩を見ながら海岸を歩きました
2013年02月08日(金)
みなさん、こんにちは。今日は、結構冷たい風が吹き荒れる天気の室戸ジオパークです。先週は、春近しって感じだったのにっ。
さてさて、僕は昨日から今日にかけて、久しぶりに岩を見続けていました。というのも、来年度から高知大の学生さんが海岸の岩石の調査をはじめるからです。今回は、その下見ということで、今年度から新しく高知大の先生になった藤内さんと一緒に黒耳〜室戸岬まで岩の観察をしながら踏破しました。岩をじっくり観察したのは、案外久しぶりです。
その様子を少しだけ紹介します。
藤内(とうない)先生です。僕が学生時代からお世話になっている方です。ハンマーが写っていますが、ただのスケールですのでご安心を。
さー、調査を始めるととんでもないもの見つけましたよ!
グンニャリ曲がった地層です。どうやってできたんでしょう?それは、学生さんが調べる予定です。
これもよく見ると変ですね。鞘状褶曲(Sheath folds)といいます。どやってできたのでしょう?
黒耳の地層には、グニャグニャと曲がったり潰れたりと変形した岩がたくさん含まれているのが特徴です。これをじっくり調べて、来年以降に一般の方にも簡単に説明できるようにしたいな〜と思っています。
これも、軟体動物の生痕化石です。化石って動植物の体だけでなく、こういう生物の這い回った痕も化石っていうんですよ。
この他にも沢山面白いものが見つかりましたが、それはまたちゃんと研究をしてから報告したいと思います。
さて、来年は4月頃〜夏頃まで学生さんが、吉良川町周辺で宿泊しながら海岸の調査をする予定です。もし、会うことがありましたら声をかけてあげてください。室戸の人と学生さんがいい感じで交流していけると楽しいですよね。きっと、彼の研究成果は室戸ジオパークの素材の一つになると思います。あのグニャグニャのヒミツを紹介する日が待ち遠しいです。このような、学生さんと室戸市民のコミュニケーションは、何十年も前から続いており、科学と地域をつなげることに一役を担っていると僕は感じています。ジオパークは岩だけじゃないと言いますが、岩のことはもちろん植物や歴史の学術的な支持がなければ、なんでもありになってしまいます。こういった、基礎研究もジオパークを支えているんですね〜。
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