海洋と地球の学校(室戸で巡検)
2013年03月22日(金)
海洋研究開発機構の主催で実施された、海洋と地球の学校の報告です。3月19日〜23日にかけて、主に大学生向けに実施されているこの学校は、今回で8回目。高知県で開催されるのは2回目です。
詳しい内容はここから→第8回海洋と地球の学校
僕も、久しぶりに大学生向けに話をしましたよ。国士舘大学での講義の資料を引っ張りだしながら、付加体やプレートテクトニクスの話、ジオパークの話、そして室戸ジオパークの岩石や地形について、話をしました。そして、昨日は一日中巡検でした。
参加者は、理系の学生が中心で、生物、医学、地質、海洋に興味がある方達で、好奇心旺盛だったので、案内もし易かったです。
その様子を少しだけ紹介します。
まず最初は、牧野植物園です(一昨日)。
今回は雨だったので、なんと試料保管庫にも入れてもらえたのですが、、、、
が、、、、今回は見せられません。webへのupは禁止だそうです。結構面白いものが見れたのですが、それはまた別の機会に。
室戸に来て、海洋深層水研究所です。案内者は所長の津島さん。ここでは、海洋深層水の利活用について学びました。学生達が最もエキサイトしたのは、「人魚の財布(ヌカザメの卵)」を見たときです。やっぱり深海生物の求心力は違いますね。取水管を通って上がってきたヌカザメをここで保護しており、水槽の中で卵を産んだそうです。今もヌカザメは生きています。圧力が変わっても生きてられるのかと気になるところですが、圧力変化に耐えられるものも結構いて、グソクムシやハダカエボシなんかも飼育されています。
続いて、室戸岬です。学生達ががんばって観察してます。ここは、ハンレイ岩と堆積岩の境目部分です。
さらに、黒耳では海底の地滑り堆積物をスケッチ!メランジュのスケッチは大変だけど、観察すると理解が進みます。観察めっちゃ重要です。
この他にも、日沖の枕状溶岩や新村(行当岬)の砂岩岩脈や化石、手結でチャートを観察しました。今日は、吉野川のほうに変成岩や中央構造線を観察しているはずです。そのレポートはまた次の機会に....
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