3大学集結っ!

2013年09月27日(金) ジオ旅教育自然科学

室戸ジオパークって、ジオパークになるずっと前から、地質学の学科のある大学が授業で訪れる場所です。1年に10校弱の大学が沢山の学生を連れて、室戸岬や行当岬、日沖の枕状溶岩などに見学に来ます。なので、大学生がいることはそれほど驚くことではないのですが、、、なんと、大阪市立大学・広島大学・高知大学の3つの大学がほぼ同じ日程で室戸に集結しちゃったんです。それぞれ30〜60名くらいの学生がいたので、海岸の岩の上に学生が沢山いるのを目撃した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

A0001160

室戸岬(大阪市立大学)

 

でも、なぜこんなに大学の授業で室戸がよく使われるのでしょうか???

インタビューした結果を報告しますと、、、

①露頭が見やすい。安全。

②堆積岩、変成岩、火成岩が見え、その岩相境界が分かり易い。

③宿泊施設+会議室(国立室戸青少年自然の家)

この3つです。

よくある室戸巡検コースは以下の感じです。室戸以外の部分も含みます。

【コース:関西方面から】
(1日目)野島断層→日沖の枕状溶岩
(2日目)行当岬※クリノメーターのトレーニングに最適→黒耳海岸※海底地滑り,生痕化石
(3日目)室戸岬※ルートマップ作成や火成岩の粒径の変化を見るのに最適

【コース:四国縦断】
(1日目)日沖の枕状溶岩→室戸岬
(2日目)行当岬→大山岬→住吉海岸のメランジュ
(3日目)横浪メランジュ
(4日目)汗見川

来年は大学対抗の地質調査対決なんてやって、、、、とおっしゃる先生もいました。実現したら面白いかも!

 

A0001164

自然の家で、まとめ作業をしている学生達(大阪市立大学)

A0001165

一日で観察した岩石についての報告会(大阪市立大学)

A0001169

黒耳のスゴイ褶曲を観察して悶々とする学生(広島大学)

A0001172

黒耳は散策路が整備されていない場所でも、歩き易い。(広島大学)

 

pagetop