隠岐ジオパークを真似したい
室戸はジオパークとしては、まとまっているとは思いますが、観光地としては未成熟。多くのことを“どん欲”に他地域から学んでいくのが大事ですよね。そこで、隠岐ジオパークに行って見つけてきたもので、室戸でも使えそうと思ったものを2つ(A4冊子、地図)を紹介します。先日の記事で写していたパンフレットです。
さ、中身を見てみましょう。
【A4の冊子(左)】
これは、おそらくエージェントに見せたり、営業や観光PRのときに配布しているパンフレットではないでしょうか?
中身は...おおお、コースや料金、時間、期間が分かり易い。申し込み先も明記されています。ガイドさんの顔写真があるので、親しみを感じます。
具体的な体験プランが書かれています。しかも、これらのプランは通年で開催されているものも多く、料金や時間が明記されているので、ちゃんと実施されている印象があります。一つ一つのプログラムに魅力的なリードが書かれており写真も奇麗で、何ができるのか分かり易い。
もちろん、グルメも。
アクセスも丁寧に書かれているのが印象的です。室戸も電車で来れないので、このようなパンフレットには高知東部交通や徳島バスの時刻表を書いておくと良いのかもしれません。
まとめると、、、
- 多様な体験プログラム(イベント的ではなく、通年or期間を決めて実施されている)
- 料金や受け入れ団体が明記されている。
- 表紙は思い切ってデザインに力が入っている。
- アクセスが丁寧に表示されている。
- リードと写真(人の写真含む)を使ってプログラムの内容が分かり易く、親しみがもてる。
あと、こういうパンフレットはどこで何ができるかが分かり易く、印刷コストが抑えられていることが重要かと思います。そうでないとバンバン配れませんから。
さて続いては、
【地図(右)】
イラストを多用した地図です。隠岐では100円で販売していました。もしジオパーク仕様にするなら、大地の成り立ちや環境や人の話をどこかに書かれていると良かったかなと思いましたが、とにかく面白くて旅心くすぐる地図になっています。
まず、この部分で私が真似したいと思ったのは、集落の地図です。隠岐は室戸ど同じくランドマークが無くて、道にに迷い易い場所。それでも、このようなイラスト地図だとその場所のイメージが事前にできるので、はっきりとしたランドマークが無くても迷い辛い。また、拠点となる町からの移動時間が書かれいて、時間を読みやすい。建物や地域の暮らしに関する地域情報がイラストで表現されているので、パッと見て分かります。私の個人的な思いが強いですが、イラストだと想像の余地があるので、写真よりも有利な部分もある気がしました。
こういう季節の情報(サクラやホタル)が入っているのも良いですよね。
道に迷わないように、また注意を促す意味で、「鳥居」や「山道」などの注意書きがされているのも新設だと感じました。また、のっぺりした地図ではなく、地形や露出している岩も奇麗に表現されています。地形はジオパークを楽しむ要素の一つなので、こういう表現は嬉しいです(本当は標高が分かるように表記したほうが良いという意見もあります)。
バスで移動せざるを得ないので、バス停の情報が載っています。訪問者のことを考えてますよね。
やはり、裏面には連絡先やフェリーの時刻表などアクセスがちゃんと書かれています。
まとめると
- イラストで全体地図も詳細地図も描くのは、ランドマークの少ない地域に最適。
- イラストで対象の雰囲気が伝わる。
- 対象までの時間、季節の情報、が書かれている。
- バス停やアクセス情報が表示されている。
- 有料販売
としました。
こういう絵が描ける方で、室戸ジオパークと一緒に仕事をしたいかた、ぜひ声をかけてください!!
さて、他にも真似したくなったものがあったので、紹介します。
【イメージポスター】
写真も奇麗だし、イメージをうまく伝えてるなと思いました(ジオパークのストーリーには全く触れてませんが、、、)。奇麗な写真と印象的なキャッチフレーズは重要ですね。
【コルクにカード】
これは、ある喫茶店にあったものです。こんなおしゃれなカードに近くのジオサイトのことが、サラッと書いてあればカッコイイなと思いました。これなら、パンフレットと違って、押し付けがましくないし、ご飯を食べたりお茶している人にジオパーク情報を伝え易いなと思いました。
【デザインされた本】
これもカフェにあったもの。デザインされた本を開いて展示しているがおしゃれ。こんな感じのデザインされたものなら見たくなるし、食材だけでなく植物や石を紹介したら、良い図鑑になる気がしました。
【自由自在のパンフレット置き場】
西ノ島観光協会のパンフレット置き場所です。一つ一つが見やすいのか疑問ですが、形が印象的なので思わずパンフレットに手が伸びました。
以上、隠岐ジオパークの真似したいとこ(パンフレット)を紹介しました。ほんの少しデザインされるだけで、ぜんぜん違った印象になりますね。デザインやアートは、人の感情の部分に働きかけるので、言葉よりも時に分かり易くなります。ジオパークのちょっと難しい話をデザインしてみたい人、ぜひ室戸ジオパークに声かけてください。
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